2015年10月16日
氷彫刻用具 その③電動工具(グラインダー、ドリルチェーンソー等)
氷彫刻用具その③
電動工具(グラインダー、ドリル、チェーンソー等)
ミニグラインダー
氷彫刻専用の器具がないので
通常の市販のミニグラインダーを使用します。
本体はマキタ製の電動と充電池式(左端)を使用しています。
スピードも速く様々な角度で彫ることができるので
世界的に主流になっています。
特に冬の凍った硬い氷には威力を発揮します。
ドリルビット
刃の部分のドリルビットは氷彫刻専用の物で
試作品も入れると百種類以上あると思います。
アメリカ製が多いようですが国産の物もあります。
材質もハイス鋼や超鋼で
チタンやダイヤモンドのコーティングを施したものもあります。
金額は1本数万円でノミと比べると中間ですが
ノミと違い研ぎ直しができないので
錆びないように、刃こぼれしないように十分手入れをします。
ノミより深い線を入れることができるので
削った線が長時間消えにくく長持ちさせることができます。
ただ、婚礼やパーティなどで常温で飾る場合は
ノミのほうが切れ味が良いため削り線がきれいに光るので
工房ではノミを多く使用しています。
チェーンソー、ドリル、ハンドグラインダー
チェーンソーは木工用のもので電動工具としては一番使用します。
氷が冷やしてくれるのでオイルは入れていません。
そのため空回しをさせると高温になってモーターが焼けてしまいます。
ドリルとハンドグラインダーも使用しますが
人によってはその他にも電動カンナなど
様々な電動工具を使用して彫刻をします。
次回はその④ 「その他の器具、用具」 を紹介します
電動工具(グラインダー、ドリル、チェーンソー等)
ミニグラインダー
氷彫刻専用の器具がないので
通常の市販のミニグラインダーを使用します。
本体はマキタ製の電動と充電池式(左端)を使用しています。
スピードも速く様々な角度で彫ることができるので
世界的に主流になっています。
特に冬の凍った硬い氷には威力を発揮します。
ドリルビット
刃の部分のドリルビットは氷彫刻専用の物で
試作品も入れると百種類以上あると思います。
アメリカ製が多いようですが国産の物もあります。
材質もハイス鋼や超鋼で
チタンやダイヤモンドのコーティングを施したものもあります。
金額は1本数万円でノミと比べると中間ですが
ノミと違い研ぎ直しができないので
錆びないように、刃こぼれしないように十分手入れをします。
ノミより深い線を入れることができるので
削った線が長時間消えにくく長持ちさせることができます。
ただ、婚礼やパーティなどで常温で飾る場合は
ノミのほうが切れ味が良いため削り線がきれいに光るので
工房ではノミを多く使用しています。
チェーンソー、ドリル、ハンドグラインダー
チェーンソーは木工用のもので電動工具としては一番使用します。
氷が冷やしてくれるのでオイルは入れていません。
そのため空回しをさせると高温になってモーターが焼けてしまいます。
ドリルとハンドグラインダーも使用しますが
人によってはその他にも電動カンナなど
様々な電動工具を使用して彫刻をします。
次回はその④ 「その他の器具、用具」 を紹介します
Posted by 氷工房 at 23:51│Comments(11)
│氷彫刻
この記事へのコメント
お尋ねしたい事があります。グラインダー(マキタ GD0603)に合うドリルビットを探してますが、なかなか見つからなくて困ってます。写真のような形で、主に氷彫刻に使用します。大変申し訳ありませんが、メーカー等問い合わせ先を教えて頂ければ助かります。
Posted by やす at 2016年08月24日 14:03
やすさん
こんにちは
氷彫刻用はアメリカ製が多く、国産のメーカーが出している製品がなく国産は工具の会社に特注して数本単位で作ってもらいますので在庫が無ければ3か月待ってもらいます。どのドリルビットも3か月かかるようです。
海外でも特にメーカーが出しているわけではありません。海外の物も同じく3か月かかります。
私の工房で取り扱っていますのでどのような形が良いのかお知らせいただければ販売しています。
在庫があるものでしたら数日で入ります。
金額はドリルビットによりますが2万円台~5万円台が主流で、画像にあるものは2万円台~3万円台の物です。
よろしければご連絡お待ちしています。
こんにちは
氷彫刻用はアメリカ製が多く、国産のメーカーが出している製品がなく国産は工具の会社に特注して数本単位で作ってもらいますので在庫が無ければ3か月待ってもらいます。どのドリルビットも3か月かかるようです。
海外でも特にメーカーが出しているわけではありません。海外の物も同じく3か月かかります。
私の工房で取り扱っていますのでどのような形が良いのかお知らせいただければ販売しています。
在庫があるものでしたら数日で入ります。
金額はドリルビットによりますが2万円台~5万円台が主流で、画像にあるものは2万円台~3万円台の物です。
よろしければご連絡お待ちしています。
Posted by 氷工房 at 2016年08月25日 08:12
こんばんは。
素敵なフローラルアイスの写真、いつも拝見させていただいております。
ひとつお伺いしたいことがあります。花を彫るのに使うドリルビットのお手入れ法を教えていただけないでしょうか。
最近やっと自分のビット(アメリカ製)を購入しました。水分を拭いて乾かすことぐらいしか思い付きません。
ブログでは、ビットは研ぎ直しができないので錆びない刃こぼれしないよう手入れが必要ということでおっしゃっておられました。
刃こぼれしないようお手入れという言葉に、お聞きしてみようという気持ちが湧きました。
大切に道具を使って行きたいと考えております。錆びない刃こぼれしないお手入れ、是非勉強させていただけますようお願いいたします。
長々と失礼しました。
素敵なフローラルアイスの写真、いつも拝見させていただいております。
ひとつお伺いしたいことがあります。花を彫るのに使うドリルビットのお手入れ法を教えていただけないでしょうか。
最近やっと自分のビット(アメリカ製)を購入しました。水分を拭いて乾かすことぐらいしか思い付きません。
ブログでは、ビットは研ぎ直しができないので錆びない刃こぼれしないよう手入れが必要ということでおっしゃっておられました。
刃こぼれしないようお手入れという言葉に、お聞きしてみようという気持ちが湧きました。
大切に道具を使って行きたいと考えております。錆びない刃こぼれしないお手入れ、是非勉強させていただけますようお願いいたします。
長々と失礼しました。
Posted by とみ at 2024年04月30日 22:44
とみさん
いつもご覧いただいているようでありがとうございます。
ご質問の件ですが、長くなりすぎて送れなかったので分割でお送りします。
サビさせないために①
月に一回はグラインダーから外してビットと差込口にシリコンスプレーを吹きかけ、ティッシュで軽く拭き取ります。オイルスプレーはホコリが付くので使いません。
その代わり効き目が弱いので使わなくても月一で吹きかけます。
いつもご覧いただいているようでありがとうございます。
ご質問の件ですが、長くなりすぎて送れなかったので分割でお送りします。
サビさせないために①
月に一回はグラインダーから外してビットと差込口にシリコンスプレーを吹きかけ、ティッシュで軽く拭き取ります。オイルスプレーはホコリが付くので使いません。
その代わり効き目が弱いので使わなくても月一で吹きかけます。
Posted by 氷工房 at 2024年05月01日 03:15
サビさせないために②
彫刻後は冷えていて結露するので時間をおいてタオルで二度拭きしスプレーをかけます。
イベントなどで外で使用して片付けに時間がない時は冷えていてもタオルで拭いた後すぐにスプレーします。
家に帰ったらシリコンをふき取り、あらためてスプレーします。
彫刻後は冷えていて結露するので時間をおいてタオルで二度拭きしスプレーをかけます。
イベントなどで外で使用して片付けに時間がない時は冷えていてもタオルで拭いた後すぐにスプレーします。
家に帰ったらシリコンをふき取り、あらためてスプレーします。
Posted by 氷工房 at 2024年05月01日 03:23
刃こぼれを防ぐために①
刃の部分にカバーを付けてガードします。
工房で使うときは透明なホースを切って、ビットの差込口のナットに合うサイズでガードします。値段も安く使い勝手が良いです。
仕事でパフォーマンスするときは見栄えが良いようにアクリルシートで自作したものを使っています。
刃を守るためカバーは使用する直前にしか取りません。
彫刻していないときは常に付けてあります。
画像ではビットを見せるためカバーは外してあります。
刃の部分にカバーを付けてガードします。
工房で使うときは透明なホースを切って、ビットの差込口のナットに合うサイズでガードします。値段も安く使い勝手が良いです。
仕事でパフォーマンスするときは見栄えが良いようにアクリルシートで自作したものを使っています。
刃を守るためカバーは使用する直前にしか取りません。
彫刻していないときは常に付けてあります。
画像ではビットを見せるためカバーは外してあります。
Posted by 氷工房 at 2024年05月01日 03:34
刃こぼれを防ぐために②
制作途中にグラインダーを置くときは、なるべく刃先が上がるようにタオルを細長く丸めた上に置きます。転がって刃を傷めないためでもあります。
必ず回転が止まったことを確認してから、刃先がタオルからなるべく離れているところに置きます。
タオルに近いと回転している時に刃がタオルを巻き込んで危険です。
画像でいうとグラインダーの先の細くなっている部分にすべり止めが巻いてあり、マキタカラーのところをタオルに置きます。
制作途中にグラインダーを置くときは、なるべく刃先が上がるようにタオルを細長く丸めた上に置きます。転がって刃を傷めないためでもあります。
必ず回転が止まったことを確認してから、刃先がタオルからなるべく離れているところに置きます。
タオルに近いと回転している時に刃がタオルを巻き込んで危険です。
画像でいうとグラインダーの先の細くなっている部分にすべり止めが巻いてあり、マキタカラーのところをタオルに置きます。
Posted by 氷工房 at 2024年05月01日 03:47
刃こぼれを防ぐために③
手入れではありませんが刃を傷める一番の原因で、スイッチを切らずに氷を回したりした時できるだけ刃先を上に向けます。
慣れないといつまでも下を向いたまま直らないので常に注意してクセになるようにします。下向きの時にものに当たったりして刃こぼれや切れ味を落としてしまいます。
ご自身が彫っている時動画を撮ってみるとよくわかります。
手入れではありませんが刃を傷める一番の原因で、スイッチを切らずに氷を回したりした時できるだけ刃先を上に向けます。
慣れないといつまでも下を向いたまま直らないので常に注意してクセになるようにします。下向きの時にものに当たったりして刃こぼれや切れ味を落としてしまいます。
ご自身が彫っている時動画を撮ってみるとよくわかります。
Posted by 氷工房 at 2024年05月01日 03:55
切れ味を長持ちさせるために①
経験するしかありませんが、ビットの刃先を氷に差し込んだ後に角度を変えないことです。
例えば氷に対して垂直に90度の角度で1cm差し込んだ後、45度の角度に変えて彫り進めることをひねるといいます。
ビットの半分以上が氷に入ってからなら良いですが切っ先が少し入った時に変えると極端に切れ味が落ちます。
そのため初めて買ったビットは早く切れなくなります。
花を彫るには慣れるまでに2本目が必要になるので、1本で済むように極力ひねらないように気を付けてみてください。
経験するしかありませんが、ビットの刃先を氷に差し込んだ後に角度を変えないことです。
例えば氷に対して垂直に90度の角度で1cm差し込んだ後、45度の角度に変えて彫り進めることをひねるといいます。
ビットの半分以上が氷に入ってからなら良いですが切っ先が少し入った時に変えると極端に切れ味が落ちます。
そのため初めて買ったビットは早く切れなくなります。
花を彫るには慣れるまでに2本目が必要になるので、1本で済むように極力ひねらないように気を付けてみてください。
Posted by 氷工房 at 2024年05月01日 04:08
長くなりましたが私が気を付けていることはこのくらいです。
その他わからないことがありましたらホームページからメールしてください。
道具を大切に使ってよい作品をたくさん作ってください。
その他わからないことがありましたらホームページからメールしてください。
道具を大切に使ってよい作品をたくさん作ってください。
Posted by 氷工房 at 2024年05月01日 04:11
こんにちは。
教えていただき、ありがとうございます。
感謝の気持ちと同じくらいに、先生の道具への思いにも感動しました。
シリコンスプレーや透明なホースのことも手入れの手立てとして知ることができました。また、画像でテープのようなものが巻いてあるのは認識してはおりましたが、それが滑り止めであることが分かって、なるほど!と思いました。
いきなり聞いて失礼にならないか?と思い、聞くか聞かまいかとても迷いましたが、やはり聞いてよかったと思いました。勉強させていただいたことを実践していきます。
また、メールさせていただくかもしれません。その際はどうかよろしくお願いいたします。
先生、この度はコメントのためにお時間割いていただきましてありがとうございました。
教えていただき、ありがとうございます。
感謝の気持ちと同じくらいに、先生の道具への思いにも感動しました。
シリコンスプレーや透明なホースのことも手入れの手立てとして知ることができました。また、画像でテープのようなものが巻いてあるのは認識してはおりましたが、それが滑り止めであることが分かって、なるほど!と思いました。
いきなり聞いて失礼にならないか?と思い、聞くか聞かまいかとても迷いましたが、やはり聞いてよかったと思いました。勉強させていただいたことを実践していきます。
また、メールさせていただくかもしれません。その際はどうかよろしくお願いいたします。
先生、この度はコメントのためにお時間割いていただきましてありがとうございました。
Posted by とみ at 2024年05月01日 11:49